若い世代を中心に、テレビよりもネットを利用する人が増えてきており、Web広告の運用は今や必須となりつつあります。
Web広告の運用は自社でもできますが、費用対効果を考えるとWeb広告代理店に依頼する方法もおすすめです。
この記事ではWeb広告代理店について詳しく解説します。
目次
Web広告代理店とは
Web広告代理店とは、リスティング広告や動画広告といったオンラインでの広告を専門に取り扱う広告代理店です。
Web広告代理店は、テレビCMなどのオフラインの広告を含め、広告全般を取り扱う総合広告代理店とは異なり、Web広告に特化しているため、より専門的なサポートが期待できます。

Web広告代理店の仕事内容
Web広告代理店の主な仕事内容は以下のとおりです。
- 戦略の策定
- 運用代行
- 分析と改善施策の提案
Web広告の運用代行だけではなく、戦略の策定から効果の分析と改善策の提案までを任せられる代理店が多く、Webマーケティング全般をサポートしてもらえます。
Webマーケティングでは、PDCAサイクルを回すことが重要であり、Web広告代理店による専門的な分析は、課題の洗い出しや改善に役立ちます。
Web広告代理店の種類
Web広告代理店の種類を紹介します。
大手Web広告代理店
大手のWeb広告代理店は、幅広い領域のWeb広告を取り扱っています。
任せられる業務内容も多岐にわたり、総合的なWebマーケティングのサポートが期待できる点がメリットです。
ただし、大企業のWeb広告を担当している会社では、数千万円の予算を組まれるケースもあります。
しかし、いろいろな種類のWeb広告から最適なものを選択でき、結果によっては変更もできるため、初めてのWeb広告運用でも失敗のリスクを減らすことができます。
中小Web広告代理店
中小Web広告代理店は、リスティング広告に特化しているなど、特定のWeb広告を中心に取り扱っている点が特徴です。
大手に比べると取り扱う領域が狭くなりますが、特定の分野における専門性が高く、費用も抑えられるメリットがあります。
Web広告代理店の選び方
Web広告代理店を選ぶ際には以下の点に注意しましょう。
実績は豊富か
実績が豊富で口コミなどの評価が高いWeb広告代理店は、失敗するリスクが低く満足な効果を得られる可能性が高いです。
企業サイトに掲載されている実績や口コミサイトを確認して、信頼できる代理店であるかを判断しましょう。
とくに自社と類似するケースの実績があると参考にしやすいです。
適切な価格設定か
Web広告代理店の費用相場は、広告費の20%前後が相場といわれており、それより高すぎても安すぎても注意が必要です。
理由があって費用が高くなる場合もありますが、なかには不当に高い費用を請求してくるケースもあります。
逆に安すぎる場合は、サービスの質が落ちてしまうことが多く、思ったような効果が得られない可能性が高いです。
適正価格であるかをしっかりと確認し、もし高すぎたり安すぎたりした場合は、価格の理由を確かめるようにしましょう。
運用アカウントは共有されるか
Web広告の運用アカウントを共有できる代理店を選ぶのがおすすめです。
Web広告の運用代行では、基本的にアカウントは代理店が管理しますが、自社でも管理画面にログインできると進捗状況や結果の確認ができます。
結果を知ることで、契約内容(金額や契約期間)やWeb広告運用の方向性を見直せます。
Web広告以外の対応も可能か
Web広告以外も対応できる代理店を選ぶと、自社にとって最適な手法を選択できます。
商品によっては、Web広告よりもSNS運用やコンテンツマーケティングの方が適している場合があります。
複数の広告を取り扱っている代理店では、広い選択肢のなかからもっとも効果的な手法を提案し、結果がでなかったときに別の手法へ切り替えるのもスムーズです。
契約期間に縛りはあるか
Web広告代理店を選ぶ際には、契約期間にも注意しましょう。
たとえば1年間など契約期間に縛りがあると、思ったような結果が得られなくても、基本的に1年間は解約ができません。
長期的に契約するかわからない場合は、契約期間の縛りがない、または短い代理店を選ぶか、契約前に相談するようにしましょう。
【大手6社】Web広告代理店のおすすめランキング
Web広告の実績が豊富なおすすめの代理店を6社紹介します。
株式会社サイバーエージェント

サイバーエージェントの特徴は以下のとおりです。
- 国内トップクラスのWeb広告代理店
- Googleなどの企業にパートナー認定されている
- AIの研究開発をして最新のアドテクノロジーを取り入れている
アメーバブログやAbema TVなどメディア事業で有名なサイバーエージェントですが、Web広告においても国内最大級の規模を誇ります。
長年Web広告業界で培ってきたノウハウや高い技術力で、多くの大手企業の広告を手がけてきました。
X(旧Twitter)やFacebookといった有名なメディアから認定パートナーに選ばれているほか、Googleからも参加代理店の上位3%しか付与されない「Premier Partner」に認定されています。
あらゆる種類のメディアやWeb広告に対応できるため、Webマーケティングの総合的なサポートを任せられます。
株式会社オプト

株式会社オプトの特徴は以下のとおりです。
- リスティング広告で業界トップクラスの実績
- 独自のシステムで業界特化型運用体制を構築
- CX(顧客体験)・DX・LTVを重視した統合型デジタルマーケティング支援
対応可能
2024年4月にグループ会社を統合し、「LTVM」を掲げた新たな体制で再スタートを切った株式会社オプトです。
オプトはWeb広告のなかでも、とくにリスティング広告に豊富な実績と専門性をもっています。
ECや人材、金融などの特定業界に精通した専門チームを設置し、LTV(顧客生涯価値
)向上を軸とする広告戦略を実施しています。
株式会社セプテーニ

株式会社セプテーニの特徴は以下のとおりです。
- デジタルマーケティングで豊富な実績
- ソリューション提供に定評がある
- 縦型動画に特化したクリエイティブ制作体制が高く評価
セプテーニはAI活用によるデータ分析、ソリューション提供に力を入れています。
Web広告の企画から運用、課題分析と解決策の提案まで総合的なサポートが受けられるため、効果的なWeb広告運用が可能です。
また、2025年4月に開催された「TikTok for Business Japan Agency Awards 2025」において、セプテーニは Growth Sales部門の「Best Performance Award」 と、ショート動画開発部が手がけた企画で 「Best Planning Award」 をW受賞しました。
実績があるため、オウンドメディアの運営にも対応可能です。
GMO NIKKO株式会社

GMO NIKKO株式会社の特徴は以下のとおりです。
- 顧客の課題に合わせた専門チームを立ち上げる
- 総合的なデジタルマーケティングが可能
- フルファネル型の戦略設計力
GMO NIKKOは顧客の課題に合った専門チームでWebマーケティングを行います。
認知から購入、リピート、ファン化までを見据えた「フルファネルマーケティング」に対応し、ROI・ROAS最大化を目指す設計が可能です。
また、GMOパフォーマンス(アフィリエイト特化)、GMOユナイトエックス(SNS・ソーシャル広告)、GMOプレイアド(動画広告)という3社を設立しており、ファネル各層への最適なアプローチ力が強みです。
株式会社アド・エヌ

株式会社アド・エヌの特徴は以下のとおりです。
- Web広告から雑誌広告・イベント企画まで幅広く対応
- 自社内にクリエイティブ部門を持ち、グラフィック・Web・動画制作が可能
- 自社メディア(バイク系・キャンプ系Webメディアなど)を運営し、情報発信力を強化
アド・エヌは1966年設立の老舗広告代理店で、広告の企画から制作までをワンストップで提供できる体制を整えています。
Web広告運用に加えて、雑誌やパンフレット制作、動画コンテンツ制作、さらにはキャンピングカーやバイクなどをテーマにした自社メディア運営やイベント企画も展開。
広告領域にとどまらず、幅広いプロモーションやブランディング支援が可能です。
Web広告代理店に依頼するメリット
Web広告代理店に依頼する3つのメリットを紹介します。
自社のリソースを確保できる
Web広告の運営を代理店に任せることで、自社の人材を別の業務にあてられます。
Web広告の運営は、企画、運営、分析と改善、といったプロセスがあり、それぞれのプロセスにおいて適切な手法があり、専門的な知識が必要です。
自社だけでWeb広告の運営を始めるとなると、まずは、社員にWebマーケティングの教育をするところからスタートしなければいけません。
更に、慣れない社員ではプロセスごとに時間や労力を使いすぎてしまい、その結果ほかの業務に支障をきたす恐れもあります。
Web広告代理店に依頼すると、自社の負担が軽くなり、社員には得意な業務や自社の社員にしかできない業務に専念してもらうことが可能です。
安定した成果を期待できる
Web広告の運営は、スキルや経験を活かした方が成功の可能性を高められます。
しかし、それらは一朝一夕で身につくものではありません。
間違ったやり方では、時間や労力をかけても期待した結果が得られない事態になってしまいます。
Web広告代理店にはノウハウがあり、多くの案件をこなしてきたWebマーケターが在籍しています。
積み上げてきた成功事例やスキルがあるため、自社だけでWeb広告を運用するよりも失敗の可能性を最小限に抑え、安定した成果が期待できます。
最新情報のキャッチアップが早い
Web広告代理店は、常にWeb広告の最新情報にアンテナを張り、最新のノウハウをもとに最適な対策を提案してもらえます。
とくにGoogleやYahoo!からパートナー認定されている代理店は、最新ツールの先行利用や特別なセミナーへの参加といったサポートが受けられます。
自社にはない最新の情報や技術を活用できる点は大きなメリットです。
Web広告運用代理店に依頼するデメリット
Web広告運用代理店に依頼する3つのデメリットを紹介します。
コストが高くなりやすい
Web広告代理店に依頼すると、広告費のほかに代理店に支払う費用が発生します。
費用については広告費の20%前後が相場ですが、最低出稿費を設定している代理店もあり、少額からのスタートを考えている際はネックになるかもしれません。
ただし、支払う費用以上の効果を得られるケースが多いため、トータル的な利益を考えて代理店の利用を考えましょう。
担当者によってスキルに差がある
担当者によってスキルに差がある点もデメリットです。
大手のWeb広告代理店だからといって、経験豊富な方が担当になるわけではありません。
スキルのあるベテランは大きい案件を担当するケースが多く、金額が小さい案件は若手社員が担当することも多いです。
代理店に依頼するとしても、広告運用に関して最低限の知識を身に着けておきましょう。
対応や設定変更に時間がかかる
Web広告代理店は複数の案件をかかえているため、対応や設定変更に時間がかかることが多いです。
自社の社員のようにスケジュールの把握ができず、欲しいタイミングでレスポンスがもらえないこともあるでしょう。
しかし、ほとんどの代理店社員は可能な限り早く対応してくれるため、そこまでの心配は必要ないです。
Web広告の外注はフリーランスという選択肢も
ここまでWeb広告代理店について解説してきましたが、Web広告の外注には、フリーランスの広告運用者に依頼するという選択肢もあります。
フリーランスとは企業に所属せず、個人で仕事を請け負う働き方、またはそういった働き方をしている人です。
フリーランスにWeb広告の運営を依頼する場合、代理店よりも費用を抑えられるほか、柔軟な対応をしてもらいやすいメリットがあります。
Web広告分野のフリーランスを探すならJOB DESIGN
Web広告を専門とするWeb広告代理店は、ノウハウがあり安定した成果が期待できるメリットがありますが、コストがかかる点や対応が遅くなる点がデメリットです。
フリーランスの広告運用者にWeb広告の運用を依頼すると、コストの高さや対応の遅さといった課題は解決できますが、自社でフリーランスを探す手間がかかります。
最近では、企業とフリーランスをつなぐマッチングサービスが増えてきましたが、募集をかけても応募者がなかったり、応募者の経歴やスキルを確認して適任者を探したりとリソースを割く必要があります。
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