商品やサービスを販売するうえでマーケティングは必要不可欠です。

顧客が求める商品をつくり、ターゲットに対して効率よくリーチすることによって、売上を最大化することがマーケターの仕事です。

この記事では、マーケターの業務内容と流れ、必要なスキルやおすすめの資格、マーケターを目指す方法について解説します。

マーケターの仕事内容

マーケターの仕事は、商品が売れる仕組みづくりをすることです。

具体的には、競合他社との差別化を図り、自社のターゲットに対して効果的にアプローチできる方法を検討します。

具体的には、以下のような業務があげられます。

• 市場調査・ターゲット選定
• 企画・開発
• 販売戦略
• 広告運用・SEO

市場調査・ターゲット選定

市場調査・ターゲット選定においては、市場のニーズや競合の商品などを分析したうえで、業界全体の競合性や自社のポジショニングを検討します。

年代・性別・趣味をはじめとする属性をもとに、ターゲット像を明確化して、だれもがイメージできるレベルまで落とし込みます。

また、市場調査の結果をまとめ、経営層や関係部署に対して、市場のニーズや売れている商品の特徴、適正な価格帯などをレポートするのもマーケターの仕事です。

企画・開発

市場調査のデータをもとに、自社が打ち出す商品・サービスの企画を検討します。

商品企画の専門部署がある場合には、将来的な広告やブランディングなどを見据えてマーケティング視点からアドバイスをすることもあります。

マーケターが企画するのは概要や設計までであることが多く、実際に商品やサービスを形にするフェーズでは専門の部署が動くため、開発部門への連携力も求められます。

販売戦略

商品やサービスの内容のほか、どのように販売していくかを検討することも重要です。

営業担当者や広報担当者などとコミュニケーションをとりつつ、商品が売れるような販促方法を実行します。

商品の売り上げに直結する仕事であるため、目に見えて成果がわかりやすいのがポイントです。

広告運用・SEO

広告運用やSEOなどの施策によって販促の効果を最大化することもマーケターの役目です。

近年では、とくにデジタル領域の販促施策が中心となっており、Webマーケティングのノウハウが求められる傾向にあります。

Web広告やSNSなどのチャネルをうまく活用して、WebサイトやECサイトへの流入を促して販売機会を増やせると、売上につながる可能性も高まります。

マーケターの種類

マーケティングは多くの仕事がありますが、扱う商品や媒体によって、マーケターの種類が異なります。

マーケターには、大きく分けて以下のような種類があります。

• Webマーケター
• オフラインマーケター
• リサーチャー

以下では、それぞれの特徴や違いについて解説します。

Webマーケター

Webマーケターは、Web上におけるマーケティング施策を実施します。

オンラインにおいて商品やサービスの認知度を高め、顧客の獲得から商品の販売につなげます。

Webサイトはもちろん、ECサイト・SNS・Web広告・Eメールなど、それぞれの媒体の特徴を把握してターゲットに最適なアプローチをします。

ターゲットの選定だけでなく、企画立案や販売促進まで一貫して担当するため、それぞれのチャネルの特性を理解しておく必要があります。

オフラインマーケター

オフラインマーケターとは、Web以外のチャネルを活用したマーケティング施策を実施します。

主なオフライン施策としては、テレビ広告・ポスター・ダイレクトメールなどがあります。

近年では、Webマーケティングにシフトする動きが目立っていますが、来店が必須となるサービスにおいては、オフライン施策の方が効率的にリーチできるケースも少なくありません。

リサーチャー

リサーチャーは、企業などから依頼を受けて市場調査をおこない、クライアントが求めるデータを集めて分析します。

商品やサービスを販売するには、マーケットの動きを詳しく調べて、調査・分析することが重要です。

そのため、新商品を開発する前段階としてリサーチを依頼する企業が多く、ユーザーの消費傾向や業界動向調査などを明確化します。

マーケターに必要なスキル

マーケターに必要なスキルとしては、以下の4つがあげられます。

• 情報収集力
• 市場リサーチ力と分析力
• コミュニケーション力
• マネジメント力

続いて、上記のスキルについて詳しく解説します。

情報収集力

マーケターは、業界の流れや市場動向をチェックし、どのような商品が流行するのか、何が求められているのかを見極めなければいけません。

さまざまな媒体から情報を収集して、消費行動の変化や顧客ニーズの傾向を把握しておく必要があります。

市場リサーチ力と分析力

マーケターは、情報収集だけではなく、データをもとに分析して仮説や施策を出します。

そのため、的確に分析する力がないと、マーケティングによって十分な成果を発揮することができません。

マーケターが用いる分析方法には、PEST分析・3C分析・バリューチェーン分析などがあります。

それぞれ主要な分析項目や調査方法などが異なるため、業種やターゲットに応じて、適切な分析方法を使いこなすことが大切です。

マーケティング分析の重要性とは？よく使われる分析手法・ツールを紹介

コミュニケーション力

マーケターは、商品の企画や開発から販売促進まで、あらゆる工程に携わります。

いずれもマーケターのみで対応できるわけではなく、各部署と連携して業務を進めなければいけません。

そのため、円滑なコミュニケーションはマーケターにとって必須のスキルです。

ときには社外のメンバーとも連携して施策を進めていくほか、マーケティング知識のないクライアントに対しても施策の概要や効果について、わかりやすく説明する能力が求められます。

マネジメント力

前述のとおり、マーケターはさまざまな部署や協力者と連携して、プロジェクトを進めていく必要があります。

そのため、各フェーズのプロセスや進捗を管理しつつ、スピーディーに施策を進められるマネジメント力が必須です。

未経験からマーケターになるには

マーケターを目指したいと考えていても、実務経験がないと無理だと考えている方も多いのではないでしょうか。

即戦力マーケターを募集している案件・求人は避けるべきですが、未経験からマーケターを目指すことは可能です。

以下では、未経験の方がマーケターになる方法について紹介します。

未経験者も可能な求人に応募する

まず、経験不問や未経験者歓迎の求人に応募する方法です。

マーケティングにはさまざまな業務があるため、内容によっては未経験の方でもマニュアルやレクチャーをすれば十分対応できるケースも少なくありません。

また、未経験でも応募できる案件には「マーケター」ではなく、「マーケティングアシスタント」や「マーケティング事務」のような名称で募集されているものもあります。

社内でマーケター職に異動する

勤めている会社でマーケターを募集しているのであれば、異動を申請するのも一つの手段です。

転職のように大きく環境を変える場合に比べて、不安やストレスなどの精神的負担も少なく済むでしょう。

また、万が一マーケター職に適性がないと感じたときに、もとのポジションに戻りやすい点もメリットとしてあげられます。

マーケターに向いている人の特徴

マーケターに向いている人の特徴としては、以下の3つがあります。

• 数字に強い
• 幅広い知識がある
• 発想力が豊か

マーケティングにおいては、データをもとに定量的に判断するシーンが多くあります。

そのため、与えられた数値から正確に試算して、正しい仮説や結論を導き出せないとマーケターとして活躍するのは難しくなります。

また、ターゲット層のニーズを汲み取るには、知識や発想力が求められます。

上記のことから、数字への強さ、知識や発想力に自信がある方は、マーケターの適性があるといえるでしょう。

マーケターを目指す人におすすめの資格

マーケターを目指す人におすすめの資格として、マーケティングに関する知識を総合的に判断する「マーケティング・ビジネス実務検定」があります。

そのほかに、市場調査やデータ分析に役立つ「統計検定」、オンラインのマーケティング実務が学べる「IMA検定」などもおすすめです。

マーケターの年収

マーケターの年収は約500～800万円となっており、職種別の年収目安としては高めです。

日本企業・外資系企業・フリーランスそれぞれのマーケターの年収を解説します。

日本企業

日本企業のマーケターの年収は、約500〜600万円です。

業種や経験によって多少の変化はありますが、役職なしであれば上記のレンジにおさまることが多いようです。

なお、マネージャーや管理職になると、年収700万円以上も目指せるようになります。

外資系企業

外資系企業では、3年以上の経験があれば500～800万円程度、その後経験を積んでいけば1000万円以上稼ぐこともできます。

なお、外資系企業に多いカルチャーとして、勤務年数や年齢よりも実力を重視する傾向があります。

そのため、結果を残してスキルや能力を示せれば、短期間で年収を上げられる可能性もあるでしょう。

フリーランス

フリーランスのマーケターは、スキルや経験によって大きく年収に幅があります。

正社員よりも単価の高い案件が多い一方、案件探しから営業まで自身でやらなければいけないため、スキルがあっても自分を売り込めないと仕事を獲得できません。

フリーランスとして結果を残せるだけのスキルをもっており、案件を獲得できれば年収600〜800万円ほどは稼げるでしょう。

マーケターの案件探しならJOB DESIGN

JOB DESIGNは、マーケターと企業をマッチングさせるエージェントサービスです。

広告運用やプロダクション、SNS運用をはじめ、あらゆるマーケティング案件に応募できます。

上場企業をはじめ、大手のクライアントから受託している案件もあり、自身の実力を活かして活躍したいマーケターにはおすすめです。

フルリモートや高単価の案件も多く取り扱っているため、ぜひ一度ご登録ください。

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