最近はGoogleマップの利用頻度も高くなってきており、地図アプリでは多くの人がGoogleマップを使用しています。

実店舗の経営をしている方は、Googleマップ広告をうまく活用することで、来店や認知拡大につながります。

しかしマップへの登録方法がわからない方や、登録できても上位に表示されずに困っている方も少なくありません。

本記事ではGoogleマップに広告を表示させる方法や、注意点等について解説していきます。Googleマップ広告をうまく運用できると売上アップにつながるかもしれませんよ！

Googleマップ広告は「ローカル検索広告」

Googleマップ広告は「ローカル検索広告」と呼ばれ、GoogleマップだけでなくGoogle検索でも表示されます。広告には店舗の住所や営業時間、評価なども表示され、ユーザーの来店や予約などの問合せを促します。

Googleマップで検索をかけると、検索にヒットする店舗情報が一覧リストで表示され、その中に「広告」または「スポンサー」と書かれている枠があり、ここがローカル検索広告です。

検索の現在地と検索キーワードからGoogleが判断して掲載されます。

またGoogle検索結果の画面でも表示され、たとえば「美容外科岡山駅付近」と検索するとGoogleマップとともにヒットする店舗が表示されます。

この場合、店舗欄の一番上に広告が表示されています。検索結果におけるローカル検索広告は記事一覧の上に（SEOよりも上部に）表示されるので、ユーザーに対して強くアピールすることが可能です。

Googleマップにしろ検索にしろ、すでにニーズのあるユーザーに対してアプローチしているため、来店につながる可能性が高い状態で訴求していけます。

課金方式

ローカル検索広告の課金方式はクリック型（CPC）です。1クリックに対して課金されていき、ユーザーが次のような行動をすると料金が発生する仕組みです。

• 広告がクリックされた
• ルート検索がクリックされた
• 電話・Webサイトがクリックされた

クリック単価はライバルの状況によって上下しますが、およそ50円〜1000円/1クリックの範囲内になることが多いです。

Google広告の課金方式や費用感について詳しくはこちらでも解説しています。

Google広告の費用目安は？低予算で成果をあげるコツまで解説！

MEO（Map Engine Optimization）との違い

Map Engine Optimization（MEO）は、マップエンジン最適化と呼ばれ、Googleマップ内でコストなしで上位表示をめざす手法です。

ビジネスプロフィールの充実度をあげたり、よい口コミを獲得することで徐々に順位をあげていますが、時間がかかったり正しい運用ノウハウが必要です。

ローカル検索広告だとコストはかかりますが、時間やMEOのノウハウがなくても上位表示ができます。

なお表示の順番がMEOで上位表示されている店舗よりも、さらにローカル検索広告の方が上位に表示されるので、MEO施策をしてみたがうまくいかなかった方は活用してみるとよいです。

Googleマップ広告の掲載方法

リスティング広告を配信するGoogle広告のアカウントと、Googleビジネスプロフィールのアカウントを紐づけることで掲載できるようになります。

Googleビジネスプロフィールの登録

Googleビジネスプロフィールの登録がまだの方はこちらから登録を行ってください。登録は無料です。

入力事項は下記です。

• ビジネスの名前
• ビジネスのカテゴリ
• Google検索・マップ表示設定
• 住所
• マップ位置の指定
• 拠点以外の地域のサービス提供可否
• 連絡先（電話番号やHP）

郵送で登録した住所に確認コードが送付されます。

アカウントの紐づけ設定

次はGoogle広告とGoogleビジネスプロフィールのアカウント情報をリンクさせます。手順は下記の通りです。

1. Google広告の管理画面から「広告と広告表示オプション」を選択、「住所表示オプション」をクリック
2. 「＋」から「住所表示オプション」を選択し、登録したGoogleビジネスプロフィールのアカウントをクリック
3. アカウントアクセス権のリクエストを承認

検索キーワードの登録

ローカル検索およびGoogleマップで検索されるようなキーワードを設定しましょう。

地名や観光地名、施設名など、広告を表示させたい地域や場所の名前を含むキーワードです。

たとえば、「渋谷」「カフェ」や、「東京タワー」「レストラン」などが考えられます。

Google広告でリスティング広告を配信

ここまでの設定が完了したら、リスティング広告をオンにして配信しましょう。

ローカル検索は単体では配信ができません。そのためリスティング広告に含めて配信する必要があります。

Googleマップ広告のクリック数の確認方法

広告がどれくらいクリックされたかは、Google広告の管理画面から確認できます。

左サイドレールにある「広告表示オプション」から、画面中央の右側にある「分類」をクリック。

「クリックタイプ」を選択すると、どの広告からクリックされたかが確認できます。

「詳しい場所を確認」と表示された箇所がビジネスプロフィールのリストにある広告がクリックされた数です。

Googleマップ広告掲載にあたっての注意点

ローカル検索広告を配信・運用する際は下記の3点に気をつけましょう。

• コスト管理
• 地域の設定
• ローカル検索にマッチする業種か

それぞれについて解説します。

コスト管理

ローカル広告検索はクリック課金型であり、広告がクリックされると費用が発生する仕組みになっています（通常のリスティング広告と同様）。クリック課金の対象は

• 場所の詳細情報
• 電話番号
• Webサイト
• ルート検索

です。

上位表示についてはクリック単価で入札するオークション形式なため、地域や業種によって異なります。設定するキーワードによってはクリック単価が高くなり、コストがかかるので注意が必要です。

地域・キーワードの設定

ローカル検索広告はリスティング広告同様に、検索キーワードに連動して掲載されます。

そのため設定するキーワードが非常に重要です。ローカル検索広告では地名をキーワードに含める必要があります。基本的には「地域名　店舗ジャンル」で設定していくのがおすすめです。たとえば「岡山　歯医者」などですね。

また設定したキーワードでの競合が強い場合は、少しキーワードをズラすことで上位表示されやすくなります。

上記の例でいえば、「岡山　歯医者」が厳しいと判断したら「岡山　ホワイトニング　歯科」でもいいかもしれません。ユーザーは絞られますが、その分競合は弱くなり、訴求できる機会が増えるかもしれません。

ローカル検索にマッチする業種か

ローカル検索広告は、飲食店や医院、宿泊業など実店舗のビジネスに向いています。

繰り返しですが、ローカル検索広告はユーザーからの来店や問合せにつなげるためのものです。

自分のビジネスが、ローカル検索広告と相性がよいか、成果を見込めるかはプロのマーケターなどからアドバイスをもらうとよいでしょう。

移動型や出張型のサービスなどは、そもそもローカル検索広告に向いていないです。

Googleマップ広告｜ローカル検索広告の運用ポイント

Googleマップ広告掲載までの基本をおさえたところで、ここからはローカル検索広告を効果的に運用していくためのポイントについて解説していきます。

• 最新情報を維持する
• 口コミに返信をする

それぞれについて解説していきます。

最新情報を維持する

Google広告と連携しているGoogleマイビジネスの情報は定期的に更新するようにしておきましょう。

店休日や営業時間はユーザーにとってかなり重要な情報であるため、実際と異なっていた場合（Googleマップでは営業時間内であったのに、お店が閉まっている　等）はユーザーから信頼を失うことになります。

顧客を減らさないためにも、Googleマイビジネスへは定期的にログインする習慣をつけておくことが大切です。

口コミに返信をする

広告運用をしていると店舗に対してユーザーから口コミが届くことがあります。

手間ではありますが、口コミに丁寧に返信していくことで、ユーザーに対してお店の印象を上げることができます。

ネガティブな口コミをもらうこともありますが、丁寧に返信して好感度を高めるチャンスと考えたほうがビジネスにはプラスです。

次のような点で返信をしていきましょう。

ポジティブな口コミ→感謝

ネガティブな口コミ→改善に向けた取り組み

定期的な効果測定

Google広告では次のようなデータを確認できます。

• クリック数
• 表示回数
• クリック率
• コンバージョン

これらのパフォーマンスを定期的に確認し、改善のために何ができるのかを考えていくことが大切です。

ローカル検索広告を業務委託するメリット・デメリット

ローカル検索広告の運用には一定の知識やスキルが必要です。

これから新しくチャレンジしてみたいのであれば、自社にWeb広告運用スキルのある人材がいるかは大きなポイントでしょう。

もし適材適所となりえる人材が思い当たらない場合は、外部に運用を依頼してもるのも効果的です。

ローカル検索広告運用を外部委託するメリットは下記です。

• Webマーケティングのプロが専門的な知識とノウハウを使って、効果的な運用を行ってくれる
• ローカル検索広告に関する運用スキルについて相談ができるため、将来的にインハウスもねらっていける
• 社内の人材リソースを割かずにすむため、社員はコア業務に専念できる

ただしもちろん次のようなデメリットもあります。

• 広告費に加えて運用手数料が発生するため、運用のための予算が必要
• 運用を進めるためのコミュニケーションコストが発生する（完全な丸投げはできないため、意思疎通の時間を要する）

これらのメリット・デメリットを踏まえて外部に業務委託するかどうか検討するとよいでしょう。

Googleマップ広告の運用なら「JOB DESIGN」へ

Googleマップ広告を適切に運用するには、予算とノウハウが必要です。費用をかけない場合は、MEO（マップエンジン最適化）といって、地図アプリや検索で自分の店舗がより上位に表示されるよう戦略を練らなければなりません。

MEO対策ができれば、コストパフォーマンスよく集客できますが、社内に運用ノウハウをもつ人材がいないことも多いでしょう。

ローカル検索広告の配信や運用は、Webマーケターに業務委託するのも有効な手段です。

プロに依頼する方が、広告運用に必要なリソースをサービス向上など他のコア業務に割けたり、運用の効果を最大限に高めてくれたりします。

プロのWebマーケターならJOB DESIGNがおすすめ。

JOB DESIGNは企業とプロのWebマーケターをつなぐマッチングサービスです。御社に最適な人材と出会えるまで利用料はかからないので、Web広告でお悩みの方はご相談をしてみてください。